なぜ、その症状が起きているのか。
〜こだわりの診療スタイル〜

このページの目次

あなたの痛みは、次のどれですか?

 整形外科で扱う痛みには主に5つあると考えています。

  1. こり、滑走障害(組織のコンディション低下)
  2. 身体構造の変化(ケガ・加齢による変化・繰り返し動作による損傷など)
  3. 炎症(損傷の修復機転であるが、慢性化して痛みをおこす、もやもや炎症血管や異常神経の増殖)
  4. 神経の痛み、骨の痛み(肥厚した組織や瘢痕組織により圧迫、絞扼、荷重負荷を受けて神経が刺激される)
  5. 血流不足(組織の血流不足、壊死による痛み)

 実際はこれらが複雑に絡み合って、共存していることも多いようです。あなたの痛みはどれでしょうか?
 当クリニックでは、できるだけ痛みの原因を追求し、説明し、理解していただくように心がけています。そすることで治療法への意欲や積極性が出てくると思っています。もし疑問があれば医師に質問してみてください。

痛みの原因となる、具体的な疾患は?

 痛みの原因は1から5まで重症化していきますが、徐々に悪化する場合といっきに悪化する場合があり注意が必要です。また突然3が始まったり、怪我によって2が起こったりすることもあります。そして同時に起こっている場合もあります。

病気が進むと痛みの原因は変化する

 痛みの原因は以下の表のように、各ステージで変化していき、徐々に変わっていきます。加齢も大きく関わっているため、進行抑制は難しいですが、できるだけ遅らせ、ステージⅢでおこる炎症を抑え込めれば、進行はかなり抑えられます。当クリニックでは、炎症の原因である血管、末梢神経に対しての治療を行っています。

炎症の悪循環を止めよう

 身体の変化・破綻(ステージ2)は、慢性化すると 炎症を引き起こし、「炎症の悪循環」に陥ります(ステージ3)。
損傷がつづけば軟骨・骨の変形・変性が生じ、関節や神経の障害につながっていきます(ステージ4)。
 これを防ぐには炎症の悪循環を防ぐことにつきます。

クリニックの治療方針

  1. なるべく原因治療を行います。

    安易な痛み止めや湿布による緩和的治療、対症療法は行いません。原因治療を行うことで、できるだけ早期に痛みをとり、炎症の悪循環を防ぎます。
    エコーは、①こり・滑走障害、②構造破綻・癒着・衝突、③炎症を鋭敏に映し出し、痛みの原因を特定するために、とても有用です。
    エコーで描出できないものはMRIで検査します。

  2. 保存療法を徹底します。

    自分でできるストレッチや運動、姿勢の改善についての指導を行います。生活習慣の改善で症状、原因の改善を目指します。特別な場合を除き、手術は最終手段です。できる限り保存療法による原因の除去を行います。ただし、手術が必要な方には正直に、その旨をお伝えし、手術時期を逃さない様にいたします。

  3. 構造の変化、破綻、炎症を見逃しさず、症状低減に努めます。

    大病院などで使用されている高精細エコーを用いて破綻部分、炎症部分を見つけ出し、それを治すことを追求いたします。また、もやもや血管の治療をおこなったり、疼痛の強い場合は、エコーガイド下に局所的ごく少量のステロイド注射を行うこともありますが、従来のように広範囲に投与することはなく、安全性を高めています。老化や関節破壊などの体の構造が壊れている場合は、原因治療が難しくなりますが、上手に病気と向き合い、悪化させない治療の手助けをさせていただきます。

  4. コンディションの低下には、運動療法や注射の治療を行います。


    腱や筋肉の癒着、硬さ、それに伴う神経の痛みなどが出ている場合は、運動やハイドロリリース注射やサイレントマニピュレーションなどの関節授動によって癒着を剥がし、筋腱の硬さや関節の動きを改善させることが可能です。エコーを用いて、正確に癒着や硬さを剥がし、症状の改善を目指します。

さまざまな治療のオプション

滑走障害(癒着)、こりを改善

  • 力強化、ストレッチ、生活動作・姿勢改善
  • 運動器リハビリ
  • 神経ブロック
  • ヒアルロン酸注射
  • ハイドロリリース注射神経リリース注射 など
    ※下線は注射療法
ハイドロリリース注射

 注射の部位は、痛みを止めるためにとても重要です。当クリニックでは、ほぼ全ての注射にエコーを用いて針先を痛みの部位に確実に刺入し、注射の効果を従来より高めています。

注射 + エコーは治療効果を高めます

肩こり、腰痛、膝の痛みなども炎症や癒着が原因

コアマッスルである深層筋と、アウターマッスルである浅層筋が、悪い姿勢の癖や、運動不足、加齢により、滑走が落ちて、互いにくっつき動かなくなっています。くっついた筋肉はそれぞれの動きで引っ張られてしまい、「よじれ」や「ゆがみ」が起こっています。運動や姿勢の改善、ストレッチや運動などに加え、当クリニックでは、高精細エコーを用いて、「ハイドロリリース注射」「神経リリース注射」「サイレントマニピュレーション」を行っています。

長年くっついた筋肉を注射で剥がす

エコーを利用して、癒着部や硬い部位、原因と思われる痛みに関与している神経の部位などに注射を行います。ほとんどの症例で直後から症状が改善します。

組織の再生・回復を促す治療

  • 装具、テーピングなどの固定
  • 運動器リハビリ(ストレッチ、マッサージ、動作改善)
  • ショックウェーブ、超音波治療(組織に刺激を加えて細胞活性化)
  • ヒアルロン酸注射(滑りをよくする)
  • 切らない手術(針だけで行う小侵襲次世代手術=再生の土台づくり)
    • フェネストレーション・パイクラスト(腱に針を刺し再生を促す)
    • スクレイピング(瘢痕組織をはがしたり、炎症血管をなくす)
  • もやもや炎症血管治療(再生を阻害する炎症血管を軽減)
  • 再生医療:

    ⚫︎プロロテラピー注射
    
⚫︎PRP注射(組織の再生、炎症サイトカインの軽減など)
    ※下線は注射療法
さまざまな治療のオプション

ハイドロリリース

詳しくは

再生医療(バイオテラピー)

詳しくは

炎症を軽減する

炎症は痛みの大きな要素です。炎症を減らす治療は注射が中心になります。根治療法ではありませんが、手術以外の治療法としては、痛みの軽減に大きな効果があります。

  • 消炎鎮痛薬(シップ・痛み止め)
  • ショックウェーブ(炎症血管と神経を減らす)
  • ステロイド注射(強力な抗炎症の薬)
  • ヒアルロン酸注射(滑りをよくして炎症を抑える)
  • ハイドロリリース注射(癒着を剥がして炎症を抑える)
  • もやもや炎症血管治療(再生を阻害する炎症血管の軽減)
  • 「切らない」手術
    • スクレイピング
  • 再生医療:PFC-FD注射(組織の再生、炎症サイトカインの軽減など)
    ※下線は注射療法

もやもや炎症血管治療

詳しくは

原因(ケガ、加齢性、動作性の構造破綻)を手術で治す・減らす

 どうしても治らない場合は、手術をご提案いたします。
手術は行うタイミングを逃さないようにすることが大事です。

  • 腱縫合術、腱離術、腱切離術、腱移行術(腱の再生、再建)
  • 軟骨移植骨切り術人工関節置換術(関節の再生再建)
  • 開放術、腱鞘切開術(神経・腱の迫の解除)
  • ほとんど切らない腱縫合手術(小侵襲で行う腱縫合の次世代手術)

 当クリニックは手術室を完備しておりますので、院内で手術可能なものは院内で行います。対応不能なものは近隣の総合病院に紹介させていただきます。

緩和治療(対症療法)

 手術不能、患者さんが希望しないなど、どうしても治せない場合は、悪化を遅らせることをします。痛み止め、湿布、温める、電気治療、マッサージ、整体などがこれにあたります。
 加齢変化による原因を完全になくすことは、残念ながらできません。上手に老化に付き合っていきましょう

文責 整形外科医専門医・手外科専門医 戸谷 祐樹

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